スプリングトレーニング!

先日無事アメリカに入国し、チームに合流することができました。

スプリングトレーニング初日からいきなり紅白戦から始まり、3日間で5試合を行なっております。

最終的な登録選手枠が23人ですが、現在チームには40人以上が在籍しており、開幕までに20人近くの選手がチームを去ることになるので、どの選手も必死に試合に臨んでいます。

もちろん僕も例外ではなく、特に今年はチームが変わったばかりなので、日々一生懸命プレーしてとにかく監督やチームスタッフにアピールをしているところです。

アメリカの野球と想像するとどんなことを思うかは人それぞれあるかもしれませんが、様々なカテゴリーを見てきて思うことは、どの選手も本当に必死にプレーをします。とりわけカテゴリーが低いところで、でも必死にチャンスを掴もうとしている選手は本当に必死です。必死さがすごく伝わって来るんです。大学卒業したばかりの若い選手などはそれがいい方向に傾いてばかりではないこともあるように思いますが、、、、でもやっぱりあの気持ちはすごく大切だと思っていて。

メジャーの組織にドラフトされても、いわゆる1軍(メジャーリーグ)に上がるまでには多くの戦いに勝たなくてはいけないという組織の性質上もあるでしょうし、子供の頃から多くの試合を経験することで”競うこと”が無意識の中で体に染み込まれているのもあるかもしれません。

日本だけにいたら間違いなく気がつかなかったことです。

そんなことを改めて思っています。その姿を間近で見て感じてきたからこそ、僕も彼らには負けたくないですし、いい”バランス”をとって必死に戦っていきたいと思います。

それではまた明日もオープン戦です。

また何かあればご報告します。

今後ともよろしくお願いします!

今年もアメリカへやってきました

今年は昨年まで在籍したソノマ・ストンパーズからは移籍となり、同じリーグのピッツバーグ・ダイヤモンズというチームでプレーします。

22日からスプリングトレーニングが始まります。

新しいチームで迎えるスプリングトレーニングは3年振りですが、しっかり新しいチームにアピールができるように頑張ってきたいと思います。

昨年のシーズン終了後から今日までたくさんのことがありましたが、まずはスタートラインに立つことができそうです。

もちろんスプリングトレーニングが始まり、シーズンが開幕してからも毎日が戦いの連続ですが、まずは今年もアメリカに来ることができたという意味でスタートです。

ここまで来るのに、本当に多くの方に協力をいただきました。ありがとうございました。またここでシーズンの報告をさせていただきますので、引き続きご覧いただければ幸いです。

まずは無事アメリカに到着のご報告まで。

今後ともよろしくお願い致します!!

レッスン〜それぞれの目指すべきところ〜

先日はご家族でのレッスン!

元々は数年前にご夫婦でレッスンを受けに来ていただいたのがきっかけでした。

そこから息子様が中学校で野球部に入り3人でレッスン開始。

そのあとはまだ野球の経験がほとんどない弟くんも参加してのレッスンとなりました。

それぞれの人にそれぞれの野球の向き合い方があります。楽しくキャッチボールするためにレッスンを受けに来る方、ストレス発散のバッティングセンターでうまく打つために来られる方、草野球で活躍するために来る方、高いレベルで活躍したい子供たち。これまで様々な方のレッスンをさせていただきまし

た。

野球でお金を稼げるようになることはとても夢があって、僕の周りにいる子供達はぜひ1番の高みを目指す中で様々な経験をしてほしいと強く感じますが、同時に野球は万人に受け入れられている生涯スポーツの一つでもあります。大人から子供までどの年代も魅了することのできるスポーツだと信じています。

これから野球界がさらなる発展をするためには、既存の固定概念を壊さなくてはいけない事もでてきます。

昔からこの世界にいる人には受け入れがたいこともあるかもしれませんが、いよいよ真剣に現実と向き合わないといけない日も近いかもしれません。

そんなことも考える日々です。

とにかく、たくさんの価値観があって、それぞれがそれぞれの向き合い方で野球に取り組んでほしいですね。そしてそれを受け入れることのできる産業にしていきたいですね。

谷田選手のクラウドファンディングを見て感じること

慶應大学の4番バッターとして神宮球場でプレーし、その後JX-ENEOSでもプレーをした谷田選手が四国アイランドリーグの徳島インディゴソックス入団の記事を先日目にしました。
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201805020000369.html

約1ヶ月ほど前に谷田選手が行なったクラウドファンディングを見た記憶があったので、再度こちらに目を通して見ると、支援金額が約230万円に到達していました。
https://camp-fire.jp/projects/view/69058

なのに、なぜこのタイミングで徳島インディゴソックス?というのがまず初めの違和感でした。

谷田選手とは全く関わりがなく、彼のパーソナリティーを全く知らないので多くを語ることはできませんが、今回の一連の流れを通して、どうしても自分が感じたことを皆様と共有したかったので、今回この出来事を記事にさせていただきます。
私自身がまだこの立場で野球を継続させていただいて、かつ自分自身もクラウドファンディングを通して資金を集めた経験があるので、このことを書くことで、そこに違和感を感じる方もいるのは重々承知ですが、今回こうして記事を書かせていただきます。

前述した通り、約4年前と2年前に私もこのクラウドファンディングを利用して、アメリカでの活動資金を捻出させていただきました。その際は約25万円の資金を調達することができ、無事渡米し1シーズン戦い抜くことができました。
私にとっては大きな25万円で、その方々にはSNSやメールを通してのご報告、また帰国後には報告会という形で直接支援してくださった方にその1年の報告をさせていただくという形を、4年間継続してまいりました。

私は過去の実績など何もなく、それでも野球というスポーツを通してたくさんの経験をさせていただいて、人として大きく育ててもらったという思いから、おこがましくも何か野球会に還元できる方法はないかと、もがく中で、まだまだ自分にはそんな力はないと、毎年毎年少しでも高いレベルを目指して日々挑戦をさせていただいています。
年齢を重ね選手として目指すところが少しづつ変わってきていますが、最終的に目指すべきゴールは変わっていません。だからまだまだもがきながらも前へ進んでいるつもりです。

ただ谷田選手は、高校時代から素晴らしい実績を誇り、同世代の野球選手なら全国でも知らない人はいないほどの選手でしょう。
大学4年生の頃はドラフト指名されなかったことが大きなニュースになったほどです。
そして今回のクラウドファンディングも、自分のSNSだけではなく、WEB媒体にも掲載をされていました。
https://www.huffingtonpost.jp/amp/masayuki-tanaka/yada-seigo_a_23388075/?__twitter_impression=true

 

そして谷田選手の夢に230万円ものお金が集まりました。

悔しいですが、私にはこれだだけの金額は集まりません。これは谷田選手の才能、今までの実績があってこそです。それは谷田選手の財産ですから、それを使ってこのように資金を調達するまでは構わないと思っています。
しかし、あそこまで言っておいて1ヶ月そこらで日本に帰ってきて、”やっぱり日本のプロを目指すために日本の独立リーグに入ります”というのは幾ら何でも筋が通らないような気がします。

”僕の夢を支援してください”とお金を集めた以上、その挑戦は彼だけのものではなくなります。

投資家になんの相談もなくそのプロジェクトを勝手に終わらせ、”自分”だけが都合のいいところに行ってしまう。
私はこのプロジェクトに投資はしていないので、詳細を見ることができていないだけかもしれませんが、
彼のSNSではほとんどアメリカでの生活の様子は更新されていませんんでしたし、クラウドファンディングのページでも、どこの球団のテストを受けているのか、いただいた金額の具体的な使い道などの報告は、なされていないようです。
確認できたのは、4月28日に正式にメディアで徳島入団が発表された後に、後追いで一連の報告の文章が掲載されていただけでした。

今回の谷田選手のプロジェクトに関していえば、詐欺と言われても仕方のないことです。
ただ名前のある野球選手だからと許されてはいけない行為だと思っています。

そして私以外の多くの方々がこの件に関してどうのような反応をするのかも少し気になるところで
「慶應大学で活躍した”あの谷田選手”が独立リーグに入る!頑張ってNPBに行ってね!」
というような反応が出てきてしまうようであれば、なお悲しいです。
投資家から資金を調達したということで今回の出来事を考察したら、頑張れだけで済まされるべきことではないと思います。

また、今回日本球界でも名前の認知されている谷田選手のような野球選手がこのような褒められない前例を残すと、これから海外で本気で戦おうと志して、本当に活動資金を捻出したいという思いでクラウドファンディングを立ち上げる若者が現れた時に、お金が集まりづらくなってしまうという懸念もあると思います。

今回このブログを書くにあたり、様々賛否があるかもしれませんが、これからの野球界を考えた時に、多くの人に考えていただきたい出来事だと思い、記事として自分の思いをここに残しておきたいと思いました。

今ある野球界の常識が一般社会では当たり前ではないことが多いと感じています。
だからこそ一人でも多くの方々にそんなことを考えていただくきっかけになる出来事になればと思っています。