月: 2018年3月

昔理解できなかったことが理解できたり、できなかったことができるようになったり、歳を重ねて見えるようになってきたことがたくさんあります。

もっともっと近道があったのではと思う反面、遠回りしたからこそ見えて景色もあると思っています。

人から教わり、自分のものにするまでに時間がかかります。めちゃめちゃ不器用だなーと自分自身思っていますが、だからこそ自分のものにできたときのその感覚、知識は強いものであると信じています。

昨今簡単に様々な情報が手に入る時代、知った風に思うことは簡単です。それを本当に生かすためには、どれだけ自分が実践することができたかだと強く思います。

関わっている子どもたちにも全力でそのことを伝えていたいと思っています。

その感覚がわかってしまえば、あとは勝手に上手くなりますから。

人の感覚を自分の感覚に落とし込む作業。

そういった意味では、”感覚的に”ものを伝えることはとても重要だと思っています。

先日この春から5年生になる子とのレッスンを行って来ました。

彼は、今年に入ってから新しいチームに移ることになりました。練習量が格段に増え、試合に出るのが当たり前になっていた前のチームとは違い、ライバルも多いようです。

彼とは小学1年生からレッスンを始め、僕が日本にいる間は定期的にレッスンを行って来ました。今まではこちらから質問をしても、いつも一緒にレッスンに来るお父さんを見てからでないと答えられなかったのですが、最近ではしっかりこちらの目を見て会話することができるようになって来ました。

少しずつ彼の変化を感じています。

大人がすべての道筋を作ってあげることは簡単です。

もちろんある程度の道筋を用意してあげることは大切ですが、その中で最後は子供自身に選択をさせていくことが大切だと思っています。

今回のチームの移籍に関しても2年ほど前からお父さんから相談を受けていました。

本人にもチームを変える最後の決定は自分でしようと話はして、お父さんにもアシストしながら最後は本人に決めさせてくださいという話はしてありました。

そして年末に会った時に本人から移籍するという報告を受けました。
何チームか回った中で、最も練習量が多いチームを選んだようです。

その年代の子供たちにただたくさんの練習をすることが良いか悪いかの議論はここでは考えないものとして、何チームかの候補の中から自分でそのチームを選んだ本人の意思を尊重して、そこできちんと結果を出せるようにサポートしていきたいと思っています。

まだまだ数少ない僕のレッスン生ではありますが、目の前でこのように変化していく子供たちを見ると、彼らの未来は明るいなと強く思います。

これからの活躍が楽しみでなりません。

それでは。

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気がつけば3月に入り、春の訪れを感じる天気も少しづつ増えてきたように思います。

さて2月21日にアメリカカリフォルニアより帰国してまいりました。

帰国翌日には先日ブログでも更新をしました埼玉県の中学校の授業のゲストスピーカーとしてお話をさせていただき、なんだかんだとバタバタと日々が過ぎていきます。

パームスプリングスにいたのがなんだか遠い記憶のような気もする一方、改めて本当に多くのことを学んだ１ヶ月間だったなと強く感じています。

僕自身がまだまだ選手として活動を続けている中で、今回このようなお仕事をいただいたことはただただラッキーだったと思っています。

僕が監督をしたSnowbirdsの選手には何度も言いましたが、僕と彼らとの違いは、グラウンドに立ち続けられたかどうかの差だけです。

僕は何か特別な技能を持っている訳ではありません。

遠くにボールが飛ばせる訳でも、投げられる訳でもなく、足もずば抜けて速い訳ではありませんでした。

野球を辞めるチャンスはいくらでもありました。

でも今もこうしてグラウンドに立ち続けています。

実力以外のたくさんの運にも恵まれました。

たくさんの素晴らしい出会いもありました。

全てが重なって今もこうしてグラウンドに立って

自分より少し若い選手たちに、この経験を伝えることができるまでになりました。

やり続けることでしか見えないこともあるのです。

無駄足を踏んだこともたくさんあったかもしれませんが、その無駄足の１歩１歩でさえも今の自分にとってはなくてはならいものであると感じています。

まだまだ選手としてもできないことが多いですが、そのぶんまだまだ伸び代があるということで、日々ワクワクしながら生活しています。

まだまだ偉そうに人に何かを伝える立場ではありませんが、背伸びせず僕自身が経験して感じてきたことを伝える作業もする機会を作っていきたいと思っています。

それではまた。

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