すでに1週間前の出来事になりますが、読売ジャイアンツの増田選手(内野手)が11点負けている場面の8回に投手としてマウンドに上がったことが話題になりました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/32b1250a90fa57921885ff7b2d6aefd67f115330
様々な方面で話題になっているので、今更この話題について深堀はしませんが、2018年シーズン、僕も2度ほどマウンドに上がっています。笑
アメリカのプロ野球ではあのような場面になると当たり前に野手が登板するし、僕自身もいつも試合前のバッティングピッチャーの手伝いをしていたので、監督のAaro Miles(メジャー実働9年間でワールドチャンピオンにも輝いています。経歴詳細は下記リンク参照)からも、何かあったらいくぞ、といつも言われていました。野手で1番ストライク投げれるのは自分だろうなーと思っていたので、点差が離れた試合になると、いつもなんとなく準備はしていました。(ショートを守っていたガルシアというドミニカ人も1度登板して、94マイル(152キロ)くらい計測していました。笑 投げるのが大好きで、大差になると二遊間で今日は投げるチャンスあるなという話をしていたのですが、彼はテンポが悪いので2度目の登板はありませんでした。笑)
もちろん負けることはいいことはないですし、気持ちのいいことではないですが、メジャーリーグは160試合、独立リーグでも100試合ほどを、過密なスケジュールでこなしていきます。プロ野球の世界では、どんなに強いチームでも勝率.700を越すことはほぼほぼありえません。(アメリカでは2001年が最後、日本では1950年代まで遡ります。)10試合やったら3試合以上は負けるんです。この負け試合のダメージをいかに少なくするかも、チーム運営ではとても大切です。体力的にもそうですし、精神的にもです。
僕は日本生まれ日本育ちですから、実際は勝っても負けても最後まで全力で!の精神は少なからず持ち合わせています。ですから負けた試合や、内容の良くない試合は心がとても重たくなります。でもまがいなりにも7シーズンアメリカのプロ野球の世界に身を置かせてもらい、”切り替え”の大切さを学びました。彼らは圧倒的に切り替えが上手です。(度がすぎる選手もいるし、そもそも深く考えてない選手がいるのも事実で、そういう選手は低いカテゴリーから中々抜け出せませんが。)この野手の投手起用にはそんな効果もあるような気がして、野手が投げるとなんとなくチームが笑顔になるんですね。僕の登板の時も14点差くらい離され、チームの雰囲気は最悪でしたが、その試合はたまたま三者凡退で抑えられたんですよね。大敗はしましたが、よし明日また頑張ろうと。そんな意味でも、野手の登板は当たり前に起こっています。
ちなみに2度目の登板は大炎上し、満塁ホームランを打たれました。3度目はありませんでした。笑
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