2014年時代のチームメイトがメジャーリーグデビューしました!

2014年、ペコスリーグのダグラスディアブロス時代のチームメイトである、ヤーミン・メルセデス(Yermin Mercedes)が、8月2日シカゴ・ホワイトソックスでメジャーリーグデビューしました。

左上がYermin
写真左上がYermin

ペコスリーグは2010年に設立されたアメリカプロ野球独立リーグの1つですが、独立リーグの中でもいわゆる最下層のプロ野球リーグで、ペコスリーグでプレーしていた話をすると、「それは大変だったなー」と反応されることも多い、そんなリーグです。

それでもここ10年間で、ペコスリーグでプレーした選手でメジャーリーグに昇格した選手はヤーミンで4人目です。

これは、このリーグがいちプロ野球リーグとして機能していることの証明で、どこの球団から見向きもされなかったような選手でも、どこのタイミングで花が開くかわからないことの証明であり、いろいろなところに才能は眠っているということなんだと思います。ペコスリーグで2シーズンプレーをして思ったことは、とにかくこのリーグは大味な野球をするということ。日本の高校生にも負けるんじゃないか?と思うような試合があったと思ったら、とんでもないポテンシャルを持った選手が大活躍する好ゲームがあったり、とにかく荒削りな選手が多いイメージです。

それでも、どのようなカテゴリーであれ1シーズン(ペコスリーグだと70~80試合)試合に出続けることで、試合で活躍するための方法を考えるんです。もともと能力があったけど、何らかの原因でゲーム感を養えなかったり、考えることをしてこなかった選手に、試合をする場を与えてあげると、爆発的に伸びる選手がいます。どんなに練習で技術を高めても、残念ながら技術が高いだけの選手は掃いて捨てるほど居ます。(頭抜けて能力や技術が高い選手はいますが、それはほんの一握りなんだと思います・・・・)その中から”試合で活躍する選手”にならないといけません。自ら試合に出て、感じることでしか伸びない能力があります。その能力は練習では鍛えることができません。

Yerminは2014年のペコスリーグ時代はまだ21歳でした。18歳でワシントン・ナショナルズと契約しましたが3年間で解雇。行くところなくペコスリーグに来たという感じでした。

そこから2015年にはボルチモア・オリオールズと契約、その後マイナーリーグやドミニカのウィンターリーグで着実に結果を残し続け、2018年にはホワイトソックスに移籍、2019年にはマイナーリーグ(2A,3Aレベル)のトータル95試合で23本のホームラン放ちました。そして今年はイレギュラーなシーズンでしたが、8月に入ってからメジャー昇格となりました。

少しの間とはいえ、同じフィールドの上で野球をした仲間が、こうして日の目を見る場でプレーするところに来たことはただただ嬉しい限りです。

ちなみに2014年のダグラスでは、同じ一軒家の下でチームメイトと共同生活をしていました。13人のチームメイトで、シャワーやトイレ、キッチンは家に1つづつ。Yeminも同じ家にいました。笑 この時の生活はご想像にお任せしますが、そんなところからメジャーリーガーが出る国です。さすがです。

当時のリビングの様子。カオスぶりをご想像ください。