週末のお父さんコーチを見て感じたこと

本格的な梅雨の天気になってきました。

今日も朝から雨が降り続いていますが、雨の合間を縫って近くの公園に走りに行って来ました。

いつもの週末はソフトボールや少年野球が使っていますが、コロナウィルスの影響やこの天気も相まってか、ほとんど貸切状態で外野の芝生で好きなだけダッシュ!!ができました。

そんな中、内野ではお父さんと子供と思われる親子のノックが始まりました。

小学校高学年のお兄ちゃんと低学年の弟といった感じ。お世辞抜きにすごく上手だなーと思って見ていましたが、1球1球お父さんから「足の形が」「腕の位置が」「グローブが」と指示が飛びます。しまいには「なんでそんなこともできなんだ馬鹿野郎」という怒号が雨空の誰もいないグランドに響きます。

「なんでそんなこともできないんだ」

お父さんも一生懸命なんだと思いますし、今日1日一瞬だけの場面を見ただけで、それをどうのこうのいうつもりはないのですが、「なんでそんなこともできないんだ」っていう言葉、これって小学生に対してすごく無責任な言葉だなと思うんです。

一層懸命練習したら、それ相応には上手くなると思います。練習には絶対量も当然必要だからです。怒られながら、型にはめられながらの練習も時にはあっていいでしょう。

それでもどんなにたくさん練習しても、不思議なもので「できない」ことってたくさんあります。今でも僕自身もできないことに苛立つことが多々あります。練習量だけたくさん積めば野球選手になれるかというとそんなことはないんです。

でも「できない」には理由があって、それを解決するための糸口を提供してあげることが僕たち少し長く野球をしている人間の役目かなと思っています。

子どもたちと話をしていると、面白い視点での考察がたくさんあります。そこにヒントが隠されていることもありますし、子供ながらに持っている人それぞれの”感覚”は絶対大切にしてあげたいです。もちろん先人たちから学んだ成功するために確率の高い正しい感覚を伝えてあげることは当然大切ですが、頭ごなしに型にはめるだけのやり方をしているとその”感覚””感性”的な部分が死んでいくように思っていて、そうなるとその子にとって少しだけ野球が上手になることがプラスなのかな、と思ってしまいます。

今年は少し長く日本にいるので、今まで見ることができなかったシーンたくさん見ることができています。

今しかできないこと全力で見て感じて、自分自身はもちろん、今関わっているこどもたちにも少しでも還元できるようにしたいと思います。